あそびっと

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2013年9月16日
[On30 ロコ]

K-27 再改造

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2006年に改造した
、PSC-MMIのOn30 K-27です.
その後実際のモジュールレイアウト上の走行で数々問題が出ました.


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[脱線する]
特にポイントとその前後の線路面にわずかの起伏があると脱線します.
4動輪の軸受バネが硬くてほとんど働かず、第1動輪が浮き上がり、フランジが外れます.
対策、
フランジレスの2,3動輪の軸受バネを取り外します.
これで1,4動輪の4点支持になり、多少外れ難くなります.

[集電不良]
本体の左右動輪に金属接点を当てて集電していますが、
この接点がヤワで、特に動輪の内側をこするものは、集電位置がズレてショートの原因になります.
この集電接点は外します.
また、本体/テンダーとも片絶縁の車輪を使っていますので、それぞれから集電するノーマルな方法に変更します.
テンダーの電気はドローバーに伝える必要はなく、テンダー内の黒リード線をビスで床に止めます.

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[コネクタの断線]
本体/テンダー間に8ピン、ライト用に2ピンの配線コネクタが使われています.
このコネクタは頻繁に付け外しするように作られておらず、やがてリード線が断線します.
外見で分からない半断線状態は、組み立てるとライトが点かないというトラブルになり、原因追及に手を焼きました.
対策として、切れた線には別のコネクタを付け、リード線側をエポキシ接着剤で固めました.

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[ドローバーの再調整]
断線防止でコネクタをエポキシ補強したため、カーブに入った時リード線がつっぱり、テンダーが浮き上がり、脱線するようになりました・・
このためドローバーのピン間を39mmに伸ばしました.(オリジナルは30mm)
あまり長くすると曲線が通過できなくなります.
ドローバーはたわみを吸収するため、0.5mmの真鍮帯板です.

[ブレーキシュー]
動輪のブレーキシューは真鍮製で、これがショートの原因になっているようです.
通電した線路上で、ロコを手で揺するとサウンド音が途切れます.
シューを削ってみましたが、どうしてもショート部分がわからず、
やむを得ずブレーキシュー全体を外しました.

[NCEデコーダーの故障]
MMIが指定するNCEのモーターデコーダー(D18SR-PSC)は、使っているうちに、ライトが点灯しない/モーターが回らないといった故障が出て、2個ダメになりました.
一番困ったのは、rocoのZ21でのコントロール不調で、ライトは点かず、モーターは動いたり動かなかったりします.
Digitraxのスロットルでは問題ないので、原因は不明、
やむなくDigitraxのモーターデコーダーに交換しました.

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これは、外れた/取り外したパーツ.

[ポイントのショート]
PECOのHOポイント#5は、通過時に一瞬ショートします.
HOより動輪に厚みがあるので、絶縁部分を越えてしまうようです.
MEのOn30#5ポイントは問題ありません.
同じ16.5mmゲージでも、HOとOn30とは作りが違うということだと思います.

[550Rを通過できるか]
ユニトラックの半径550mm曲線は通過できますが、なぜか場所によって速度が落ちます.
手で押してみると抵抗があるので、550Rはギリギリなのかもしれません.
搭載したSoundtraxxのデコーダーは、動輪のコンタクト接点でエキゾースト音の同期をとっています.
これはモーターの電圧に同期するより正確な音が出るので、曲線で速度が落ちるのが如実に分かります.

[不良品]
このK-27、私の下手な改造でボロボロの状態ですが、辛うじてレイアウトを一周するようになりました.
元はメーカーの設計不良製造不良で、外見はいいけどマトモに動かないというのは、アメリカや日本の一部のメーカー製品によくあります.
ヨーロッパの模型でこんな不良品は見たことありません.
それでもなお、Mudhenと呼ばれたこのロコの勇姿には魅力があります.


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