あそびっと

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2015年10月2日
[Sn3]

ユニトラック線路でSn3

D&RGWやC&Sといったアメリカのナローゲージ鉄道は、線路幅が3フィートで、これを1/64で作る模型をSn3と呼んでいる.
模型はOスケール(1/48)より小さいが、HOスケール(1/87)より大きくなる.
アメリカのナローゲージャーにはSn3のファンが多いが、日本でこのスケールをやる人はほとんどいないらしい.
Sn3のロコはアメリカから輸入できるが、国内に線路を置いてある店は少ない.
線路幅は14.3mmで、HOの標準ゲージ16.5mmより2mmほど狭い.
そこで、KATOのHOユニトラック線路を改造してSn3の線路を作ってみた.

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ユニトラックの線路からレールを引き抜いて、内側に3本目を追加する.
ガイドレールのように見えるが、ちょうど犬釘にあたる部分の内側に両面テープで固定したあと、エポキシ接着剤で要所を固める.
長すぎてはみ出したレールはカットする.
3個のユニトラックで、2個のHO/Sn3デュアルゲージ線路が作れる.
同じ高さの別売レールを使えば、ユニトラックを無駄にしなくて済むのだが、市販のコード83引き抜きレールは、底面の幅が広すぎて使えない.


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道床の裏に穴を開けてレールの底面を露出させ、ハンダで内側2本のレールを短絡させる.


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内側のSn3レール同士はジョイナーを使わない.
電気的につながっているので、これで問題なく走行できる.


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これは失敗例.
追加した内側レールが、固定する時にたわんでゲージ幅が14mm以下になってしまった.
これだと動輪の多い機関車が脱線する.


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車輌を乗せるとこんな感じ.
実物で言えば、3フィート6インチ(1067mm)と3フィート(912mm)の併用ゲージということになる.


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Sn3のK-28機関車を線路に乗せてみた.
遠目に見るとデュアルゲージだとわからない.


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曲線はユニトラックでは最大の790Rを使った.
これより半径が小さいと、手持ちのSn3ロコの中では最も動輪軸間が長いK-28が通過できなくなる.
これでエンドレスのSn3線路が完成.
もちろんHOの車輌も走れる!


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