あそびっと

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2017年2月24日
[DCC]

自動運転の基本操作

2016年8月29日の記事 「DesktopStationで列車交換」 について、実際の操作方法と注意点をまとめた.

NGP-DSconnect

機器の構成と接続は上図のとおり.


DSapp

(1)アプリの起動
運転にiPhoneやiPadを利用する場合は、パソコンでDesktopStationアプリ(DSapp)を起動する時、一般ユーザーではなく、管理者で起動する必要がある.
マウスの右ボタンクリックで「管理者として実行」を選ぶ.
DSappは前回起動した時のEVデータや機関車データを覚えているが、そのデータを保存/読込すると、一般ユーザーと管理者で保存/読込先が異なるので注意がいる.
また、前回にアプリを「イベント実行中」のまま終了した場合は、DSappの「!開始」ボタンを押せば即イベント実行中=自動運転状態になる.


drive1

(2)機関車のデータ登録
起動時の「キャブ」画面で、まず機関車を登録する.
右上の機関車マークは「編集」「追加」「削除」の意味なので、「追加」を選ぶと下図のウインドウが出る.


loco

登録する機関車に合わせて、赤丸のデータを設定する.
私は「速度調整設定」の「最大値」を半分程度にしている.


ABloco

複数機関車の設定画面で、AslotとBslotに、前項で登録した機関車の中から目的の機関車をセットする.


ABloco

DS160825-2D

(3)機関車を配置する
上の2図いずれかの状態に列車を配置し、右側通行で駅に入るようにポイントをセットする.
A列車がAslot、B列車がBslotで指定した機関車になる.
A/B列車の初期位置は「これから1,2または3,4のセンサーを通過する状態」になっていることが肝心で、列車はセンサーの手前ならどの位置にあってもいい.


drive2

(4)機関車をスタートする
「キャブ」画面で2列車を順次スタートさせる.
列車が走り出せばその後、センサーの検知に従って、2列車は駅で停止し、相互に出発する.
センサーの検知状態は画面下に表示される.


WebbApp

(5)2列車の制御
運転するのは2列車なので、「キャブ」画面で機関車の切替がめんどうな場合は、Webブラウザでも機関車を制御することができる.
WebブラウザはiPhoneかiPadのSafariでもいいし、あるいは上図のように、PCのブラウザでも「キャブ」画面を起動することができる.
PCの画面が大きければこの方が便利である.
この時のWebのURLは「キャブ」画面の「Webアプリ」ボタンをクリックすればわかる.

自動運転中でも、手動で列車の速度制御やサウンドの操作ができる.
ただし、センサー通過時に列車の速度を変えてしまうと、停止位置がずれてしまうので要注意.

(6)緊急停止
緊急に列車を停止させる場合は、「キャブ」画面の「非常停止」ボタンをクリックすると全車輌が停止する.
ごくまれに「非常停止」ボタンが利かない場合は、「キャブ」画面左上の「!停止」ボタンをクリックすれば、DCC出力が断になる.

(7)「ERR」赤ランプ
DSmainR5ユニットの「ERR」赤ランプがついて車輌が停止した場合は、「!停止」ボタンをクリックし、ショート等の障害を取り除いたあと「!開始」ボタンを押す.
ただし「!停止」「!開始」操作でイベントのフラグがリセットされるので、車輌の位置によっては自動運転が続行できない場合がある.

自動運転中に手動で列車を停止しても、自動運転のイベントは動いており、列車とセンサーとの位置関係がずれていなければ、そのまま列車をスタートさせて問題はない.
しかし2列車とセンサーとの位置関係がずれていると、その後自動運転がうまく働かない.


EV

(8)復旧の手順
自動運転を復旧するには、列車とポイントを「(3)機関車を配置する」の初期状態に戻して、イベントのフラグをリセットする必要がある.
このためにまず、「EV」画面の「イベント実行中」をクリックして「イベント停止中」にする.
さらに「リセット」をクリックして「実行状態」の「フラグ状態」がすべて0になっていることを確認する.


point

上図「線路」の画面でポイントを切替え、「キャブ」画面で列車を初期の位置まで走行させ、さらにポイントを初期状態にセットする.
次に「EV」画面の「イベント停止中」を「イベント実行中」に戻せば.準備が整ったことになる.
その後「(4)機関車をスタートする」の操作を再開する.

現状の光センサーは車輌を識別できないので、A/B列車の通過は初期状態からの変化を判断している.
このため、手動やトラブルで車輌を停止させた後の自動運転再開は、イベントとフラグの関連を理解する必要がある.


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