2015年1月14日
[DCC]
KATOのHOユニトラック4番ポイントは古い製品だが、分岐側が550Rで使いやすく、動作も安定している.
クロッシングの先にギャップがあり、進行方向に応じて、内部で本線と分岐側の給電を切換えるようになっている.
選択式なのでDCCには向いていないが、使えないことはない.
電動切換えは、コイルと磁石で動作する.
DCCデコーダとの接続は、
「ポイント(KATO HO-6番)をDCC化する」 を参照.
下記に、2個使って渡り線にした場合の状況をまとめた.
2個のポイント用デコーダーは同じアドレスにする.
複線とも直進の場合の通電状態が上の図.
レールの+ーを赤と黄色で色分けした.
白丸◯がギャップ.
アナログDC制御の場合、分岐の根元に給電するのが原則なので「A」と「D」から給電する.
本線の進行は問題ないが、渡り線内の車輌が閉じたポイントに進行すれば、車輪がギャップをまたいだ時点でショート(短絡)する.
渡り線に切換わった状態.
この場合、本線側の給電が切れるので「B」と「C」にいる車輌は閉じたポイントに進行できない.
アナログの場合はこれで正解.
DCCの場合はポイントの方向によらず「A」「B」「C」「D」に給電する.
そのため「B」「C」上の車輌は閉じたポイントに進行できることになるが、ギャップをまたいだ時点でショートする.
DCCシステムは、ショートを検知すると全線路電力が切れるので、他の走行中の車輌も停止してしまう.
このポイントをDCCで使う場合の注意点は、これらのショートである.
閉じたポイントに入るな!と注意するしかない.
ちなみに非選択式ポイントの場合、上図のように、トングレール部分が電気的に分離しているので、閉じたポイントに進行してもショートすることはない.
ただし、一般的にはクロッシング部分が無電区間になる.