あそびっと

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2016年1月27日
[DCC]

無線でDesktopStationを使う

前回説明した「Desktop Station」の機能を、iPhoneから制御してみる.
利用するハードウェアは、DS-mainR5、WindowsPC、無線ルータ、iPhoneである.

まず最初に、Desktop Stationを起動するWindowsPCを、WiFiの無線ルータにつなぐ.
無線で制御する端末は自分のiPhoneとかAndroidなので、ルータはインターネットにつながっていなくてもいい.
私は古い無線ルータを模型専用にして、PCとiPhoneをつなげた.
ルータに接続すると、Windowsはインターネットにつながっていないと文句を言うが、無視する.

(1)
DS52

「Desktop Station」アプリは http://desktopstation.net/download_jp.html#DS からダウンロードする.
利用したバージョンはV0.94f
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍して、フォルダの中にある DesktopStation.exe を管理者権限で起動する.
私は上図のように、ショートカットをデスクトップ上に置いて、マウスの右クリックで「管理者として実行」を選ぶようにしている.

(2)
asoY1264016B-s

管理者のパスワードを要求されるので入力する.
無線でWebサーバ機能を使うためにこの手順が必要だが、アプリの機能は通常の起動時と同じである.

(3)
DS079

次に、このアプリケーションの通信をファイアウォールがブロックしているという、セキュリティの警告が出る.
ここで「アクセスを許可する」と、今後この警告は出なくなる.
この画面の「プライベートネットワーク」とか「パブリックネットワーク」は"意味不明"なのだが、気にせずチェックする.

この表示が出ずに、無線経由でアクセスできない場合は、PC内のアンチウィルスソフトが働いているので、その設定を変更する.

(4)
DS078

これで通常の運転画面(=Cab画面)が起動する.
左上の「開始」ボタンをクリックして、とりあえずPC上からDS-mainR5ハードウェアが正常に動作することを確認する.
運転画面右下の「WEB APP」をクリックすると、上図のように「Web App URL」が表示される.
これがWiFi無線で使うアドレスで、このPC自身のIPアドレスとWebのポート番号だ.

(5)
DS084

もし「Web App URL」の内容が、上図上のように「127.0.0.1:1192」であったら、このPCはルータに接続できていない.
上図下のように(一般的には)「192.168.x.x:1192」であればOK.
(ルータの設定によってはこれと異なる場合がある.)
ここの「win:1192」を使うには、別途PCのネットワーク設定を変更する必要がある.

(6)
DS073

試しに「Web App URL」のURLをクリックすれば、PCのブラウザでCab画面が起動する.
これでPC側の準備と確認はOK.
このCab画面でも制御はできるが、PC側では不要なので閉じる.

(7)
asoY1264024

ルータにつないだiPhoneでWebブラウザ(Safari)を開いて、(5)図のURLを入力すれば、iPhoneにCab画面が出る.
一旦Cab画面を出して、iPhoneの「ホーム画面に追加」すれば、毎回URLを入力する必要はない.
ただしルータの設定次第で、PCを再接続した際にIPアドレスが変わる場合があるので、ルータに接続する順番を決めておいたほうがいい.

(8)
asoIMG_5543

上図はiPhone6+の画面.
今のところ無線端末から制御できるのは、この「Cab」と、次の「Accessory」だけである.
速度表示がPC側の表示と違う部分があったり、反応が今ひとつ遅いが、おおざっぱな操作には使える.

(9)
asoY1264025

「ACCESSORY」画面ではポイントの切替ができる.
PC側にある線路配置画面とも連動する.
何より、PCから離れて制御できるのがありがたい.

この仕組みはWebアプリなので、端末側はWebブラウザがあればいい.
つまりAndroidでもMacでもWindowsでもLinuxでもPlayStationでも、最近のブラウザ付きのテレビでもいい、ということになる.
3年前、rocoのZ21を使い始めた時、Digitraxのような専用コントローラーは時代遅れと感じたが、Z21の専用アプリももはや時代遅れか?


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