あそびっと

back index next

2017年6月16日
[On30 電車]

市電のギミック

BachmannのOn30市電にサウンドデコーダーを組み込み、ポールを回すギミックを仕込んだ.

asoY5165247

ドライバーでこじると車体から屋根を外せる.
LEDの前後ライトと室内灯が付いている.


asoY5165254

台車とモーターは一体になっているので、集電とモーター間のリード線を切り離す.
LEDに電気を供給している基板は取り外す.


asoY5125209

名古屋電鉄というところで製作販売している「MP3サウンドデコーダV5」を使った.
15x70mmほどの大きさで、モーター/ライトの制御と音出しができる.
音ファイルを入れたMicroSDカードをユニットに差し込む方式なので、カードのファイルを入れ替えれば任意の音が出せる.
また、DCCのスピード制御に合わせて、吊掛モーターの音、レールのつなぎ目音、ブレーキ音が出る.
吊掛音の他にVVVF音も出せるというなかなか面白い製品で、通販の価格は5,000円.
2GBのmicroSDカードは、ネットを探すと400円位で買える.


asoY5175277

デコーダーとライトをつないでテストしているところ.
リード線は自分でハンダ付けする.
CV値を読み書きする時は、モーターを接続すること.
付属のKeepAriveコンデンサーを付けると、コマンドステーションによってはCV値の読み書きができない場合がある.

MP3サウンドデコーダV5のCV値
CV番号初期値変更値内容
4720サウンド種別 0-4吊り掛け音 5-9 VVVF
4813レール継ぎ目音/ブレーキ音有無
4921ノッチオフモード ->自動ノッチオフ
5087走行音量 0-8
51100100レール継ぎ目音速度 0-100
582426MP3音量 0-30
592323アンプ音量 0-30
11701

CV50 CV58の音量を上げ過ぎるとパツパツ音ノイズが出る.
F0:ライト
F1:室内灯
音ファイルは、F2〜F8キーに対応して、0002.mp3〜0008.mp3というファイル名でmicroSDに書き込む.
F9以降は走行音で、ブレーキ音は0009.mp3、継ぎ目音は0101〜0110.mp3になり、これらは名古屋電鉄のホームページの「Downloadスケッチ」の中にサンプルがある.
前後ライト出力は +4.9V -4.9V、後進時+-逆になるので、CRD(定電流ダイオード)を介して接続した.


asoY5235330

ポールを回すために、DesktopStation社の DSservo decoderというスイッチマシン用サーボモーターを使った.
ポールとモーターをシリコンチューブで直結し、180度回転させる.
回転の範囲と速度は基板のボリュームで調整できる.
最大180度だが、回転速度を早くすると回転範囲が狭くなる傾向がある.
アドレスはディップスイッチでセットする.
モーターを2個まで制御できる基板なので、車載するには少々大きめだ.


asoY6025628

車幅いっぱいのスピーカーを入れたので、室内はパーツ満載.
Oスケールなのでなんとか入った.


asoY6165931

ポールを回す時はポイントの制御コマンド(t/c)を使う.
吊掛音は模型のモーター音であまり聞こえないが、ガッタンゴットンというレール継目音はなかなかいい.
ネットで探したフリーの音素材の中から、自転車のベル音を加工して、チンチンという音も出るようにした.
人の声とか町の音とか、サウンドを自分で工夫したらさらに面白いと思う.


back home next