2017年6月16日
[On30 電車]
BachmannのOn30市電にサウンドデコーダーを組み込み、ポールを回すギミックを仕込んだ.
ドライバーでこじると車体から屋根を外せる.
LEDの前後ライトと室内灯が付いている.
台車とモーターは一体になっているので、集電とモーター間のリード線を切り離す.
LEDに電気を供給している基板は取り外す.
名古屋電鉄というところで製作販売している「MP3サウンドデコーダV5」を使った.
15x70mmほどの大きさで、モーター/ライトの制御と音出しができる.
音ファイルを入れたMicroSDカードをユニットに差し込む方式なので、カードのファイルを入れ替えれば任意の音が出せる.
また、DCCのスピード制御に合わせて、吊掛モーターの音、レールのつなぎ目音、ブレーキ音が出る.
吊掛音の他にVVVF音も出せるというなかなか面白い製品で、通販の価格は5,000円.
2GBのmicroSDカードは、ネットを探すと400円位で買える.
デコーダーとライトをつないでテストしているところ.
リード線は自分でハンダ付けする.
CV値を読み書きする時は、モーターを接続すること.
付属のKeepAriveコンデンサーを付けると、コマンドステーションによってはCV値の読み書きができない場合がある.
CV番号 | 初期値 | 変更値 | 内容 |
47 | 2 | 0 | サウンド種別 0-4吊り掛け音 5-9 VVVF |
48 | 1 | 3 | レール継ぎ目音/ブレーキ音有無 |
49 | 2 | 1 | ノッチオフモード ->自動ノッチオフ |
50 | 8 | 7 | 走行音量 0-8 |
51 | 100 | 100 | レール継ぎ目音速度 0-100 |
58 | 24 | 26 | MP3音量 0-30 |
59 | 23 | 23 | アンプ音量 0-30 |
117 | 0 | 1 |
CV50 CV58の音量を上げ過ぎるとパツパツ音ノイズが出る.
F0:ライト
F1:室内灯
音ファイルは、F2〜F8キーに対応して、0002.mp3〜0008.mp3というファイル名でmicroSDに書き込む.
F9以降は走行音で、ブレーキ音は0009.mp3、継ぎ目音は0101〜0110.mp3になり、これらは名古屋電鉄のホームページの「Downloadスケッチ」の中にサンプルがある.
前後ライト出力は +4.9V -4.9V、後進時+-逆になるので、CRD(定電流ダイオード)を介して接続した.
ポールを回すために、DesktopStation社の
DSservo decoderというスイッチマシン用サーボモーターを使った.
ポールとモーターをシリコンチューブで直結し、180度回転させる.
回転の範囲と速度は基板のボリュームで調整できる.
最大180度だが、回転速度を早くすると回転範囲が狭くなる傾向がある.
アドレスはディップスイッチでセットする.
モーターを2個まで制御できる基板なので、車載するには少々大きめだ.
車幅いっぱいのスピーカーを入れたので、室内はパーツ満載.
Oスケールなのでなんとか入った.
ポールを回す時はポイントの制御コマンド(t/c)を使う.
吊掛音は模型のモーター音であまり聞こえないが、ガッタンゴットンというレール継目音はなかなかいい.
ネットで探したフリーの音素材の中から、自転車のベル音を加工して、チンチンという音も出るようにした.
人の声とか町の音とか、サウンドを自分で工夫したらさらに面白いと思う.