2017年7月9日
[HO ロコ]
日本型の蒸気機関車には、サウンド付きの安価な製品がほとんどない.
なければ作ってみようと、
「セカイモン」から2種のSLを購入し、改造してみた.
これはBACHMANN社の0-6-0 ポーター.
送料/関税/消費税を含めた合計は約9,500円.
DCCデコーダー装備だが、サウンド付きのデコーダー(Digitrax SDN136PS)に交換する.
コネクターなしの直配線だったので、リード線を切ってサウンドデコーダーをつなぐ.
スピーカーはちょうどキャブ内に収まる箱型のものに交換した.
中央の銀色のパイプはなんとモーターである.
車体のロードネームを塗りつぶして完成.
地方私鉄の入替機関車風?
こちらはRivarossi(リバロッシ)製の0-6-0ポーター、購入価格は合計7,300円.
アナログで動くが、DCCデコーダーの装備を想定しており、分解もしやすかった.
困ったのが6ピンのNEMコネクタで、このプラグは手持ちがない.
しょうがないので0.3mmの真鍮線とエポキシ接着剤でプラグを作った.
ただし、ライトへの配線仕様がよくわからず、結局利用したピンは4本分で、ライトには直接配線した.
デコーダー(SDN136)は胴体内にかろうじて収まる.
配線中に前ライトのLEDを壊してしまったので、付け直した.
ついでにキャブ後部にバックライトを付けた.(写真左)
どちらも3mmφのLEDを使っている.
キャブの天井にスピーカー取り付け用の凹みがあり、20mm径のスピーカーが収まる.
全体を黒で塗りづぶして、なんとなく日本風になった.
製品の出来はBachmannよりこちらのほうがいいが、改造には手間がかかった.
CV番号 | 初期値 | 変更値 | 内容 |
2 | 0 | 2 | Stat Voltage |
5 | 0 | 60 | Max Voltage |
6 | 0 | 30 | Middle Voltage |
58 | 9 | 15 | Master Volume 0-15 |
60 | 0 | 0 | Sound Scheme Select 0=Steam, 1=GP38Diesel |
134 | 32 | 60 | Steam Gear Ration Trim 0-255 |
140 | 60 | 64 | Prime Mover / Chuff Volume 0-64 |
141 | 25 | 40 | Bell Volume 0-64 |
142 | 60 | 64 | Horn/Whistle Volume 0-64 |
146 | 9 | 6 | Bell Ring Rate (1=24 msec間隔) 1-100 |
150 | 0 | 0 | Horn/Whistle Setup 0-7 |
SDN136デコーダーはNゲージ用だが、最近の小型のHOロコなら問題なく使える.
ディーゼルと蒸気2種類の音が出せるのが面白い.
ただし、汽笛の音種変更と、後進時に前ライトを消灯する方法が、いまだ不明である.
DCC用に音と速度をチューニングしたので、アナログDCでは遅くて走らないと考えた方がよい.
SDN136 はセカイモンで6,500円ほどで入手できるので、どちらのロコも材料費は2万円以下だった.